和の住まい設計:稲上建築設計事務所

登録文化財の維持活用、古民家・町家の再生には公的補助と耐震補強でサポートします
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四国の旧油屋

登録文化財 > 相談事例Q&A
【相談】
四国にある築170年の旧油屋の古民家を相続することになりました。
家は、もう数十年無住で、庭木が生い茂り、建物の傷みが激しい部分も多々、もちろん雨漏りもあります。昔ながらの酒屋が時代に取り残されて崩壊を待っている事態ですが、こんな状態からの再生・活用を相談します。
地域の自治体ではなんの打つ手もないようで、遠く離れて住む自分もなすすべありません。貴重な手作りの工芸品のような建築部分も多々あるようですが今はただのゴミ、なんだか悲しくなります。
このままなにもできないのでしょうか?
【答え】
お問い合わせ拝受いたしました。いながみです。

問題の大きさを感じます。また、同様な困難があちこちでおきている現状です。
多くの場合、「個人で解決」はよほどでないと無理ではないかと思います。
総論的は仰せのように、みんなの財産として支える仕組みが必要です。
・・・ヘリテージ基金のようなもの。

下記に、実際に知っている例を綴ります。

自治体がが文化財的価値を認識して買い取るか寄贈を受けて、交付金などを当てて改修し、活用する。
 よほどの価値か、市民からの声があがらないとむずかしい。
 寄贈を受けるにしても利用価値によっては持参金(有能な土地など)を必要とされる。

日本ナショナルトラストに寄贈し、活用してもらう。(節税にもなるらしいです)

上記に結びつく、市民活動の掘り起こし、地元団体との交流。
 こうした団体が、地道に活動し、時には補助金事業で資金を得て、活動、イベント、一部補修する。
 文化財モデル事業、担い手事業など50〜300万円の活動費補助あり(今年度はほぼ修了、来年度を狙う)

自治体に認めさせるために、又付加価値を持たせるために、登録文化財にしてみるなど、価値付ける。
 登録しても維持費と将来への不安の問題はなかなか解決できない。

民間企業に飲食店、福祉施設などで商用活用してもらう。・・・「がんこフーズ」の「邸宅シリーズ」など

大学の活動拠点、セミナーハウス、ゲストハウスにしてもらう。・・・最近多いパターン

所有者自ら商用利用する。(棟貸し民泊施設、貸室、貸し展示スペース、テナントなど)

思い切った減築で維持費を減らす。
思い切って帰徳して、建物と一緒に暮らす。

同様な問題に対処している先輩の話を聞く。(大阪登録文化財所有者の会、京都の同会など)

徳島県には、「文化財マイスター」制度があり、高知県には文化財的な建物の保存・活用の相談にのってくださる高知県設計監理協会があります。
(兵庫県ヘリテージマネージャーと同様、私のような活動をしていると思います)

最近では山口に登録文化財の相談に出向きました。
基礎調査だけこちらでして、現在は県や市と登録文化財化を進めています。

有効なお答えになったとは思いませんが、よろしければ、一度、電話いただくこともお考え下さい。
いろんなことが考えられ、「瓢箪から駒」が起こる、かも、しれません。

お役に立てれば幸いです。
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