
文化庁解説文:旧真法院(西宮家住宅)は、旧妙楽寺子院が神仏分離後に社家住宅となったもの。主屋の内拝所はもと仏間で、本尊厨子は小屋裏に据えており、密かに拝んだと伝わる。
子院建築の好例。表門は棟門で、木柄太く、一軒疎垂木の深い軒は力感ある外観を持つ。塀重門は土塀に開く腕木門で、檜皮葺きの軒付けを残す、軽快な印象の門。>>文化庁報道PDF
旧真法院客殿及び庫裏(西宮家住宅主屋)嘉永3年(1850) 築 建築物
旧真法院表門(西宮家住宅表門) 嘉永2年(1849)築/S60年頃改修 工作物
旧真法院塀重門(西宮家住宅塀重門(へいじゅうもん))嘉永3年(1850)築/S60年頃改修 工作物
床板に上部を見せてかまどが並ぶという「古景を閉じ込めた空間」に感動した調査でした。今後の利活用により、この桜井の歴史が多くの方の記憶に刻まれることを祈っています。
文化審議会は、2019年11月15日文化財分科会で、新たに133件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申。旧真法院もそのひとつで、同じく子院の旧慈門院も同時に登録の予定です。この結果、官報告示を経て、登録有形文化財(建造物)は12,590件となる予定です。