焼杉板の補修
兵庫県但馬、旧竹野町の民家と焼杉板。 雪深いこの辺りの民家では、土壁の外壁の上に焼杉板を横張りにする。薄板の合羽を削いだものを下から上に重ねながら張り上げていく。柱の上で横継ぎをし、その上に柱巾より少...
兵庫県但馬、旧竹野町の民家と焼杉板。 雪深いこの辺りの民家では、土壁の外壁の上に焼杉板を横張りにする。薄板の合羽を削いだものを下から上に重ねながら張り上げていく。柱の上で横継ぎをし、その上に柱巾より少...
焼杉板・桧節板と石積み(左:大和八木・多様な花崗岩、右:醍醐町は飛鳥石か) 焼杉板・桧節板の足下には石積みをみることができます。地場の木材と地域岩の組成がそこにはあらわれています。 大和八木の町家に使...
伝統構法の耐震性 江戸後期から戦前に掛けて建てられた多くの木造の建物には、現在の耐震基準に照らすとその性能が劣ると判断されるものが多い。しかし、地震国・日本の匠・先人による経験的な耐震配慮を信じたくそ...
池田市伏尾の神明社境内参道には、色紙状の花崗岩がひしめき合っている。石畳密度にして比類なし。(石敷きの地業が悪いか、地盤が動いたか、目地に遊びがないからか?) 神社は猪名川の支流余野川沿い、久安寺楼門...
中抜きの床柱が語るもの・・・京町家の手練 明治期から戦後にかけて自由な発想の床の間の造作が庶民の間でも広がります。特に阪神間は「何でもあり」がまかり通ることを感じます。銘木屋さんのモデルルームのような...
夏障子を求めて1>> 夏障子を求めて3>> 夏障子の押さえ縁 さて話は戻りますが、中桟に簾を仕込み「押さえ縁」として煤竹を使う場合、薄くスライスした(白身側をそいだ)煤竹の両端は先細にそいで竪框に差し...
京都北裏白川のほとりにある「並河靖之七宝記念館」(2001年、登録文化財) 七宝作家並河靖之の自邸です。明治26年築の表屋造で、表側はせがいの軒に虫籠窓、名栗の駒寄せといった伝統的な京町家の構えを...
京都東山にかつてあった村野藤吾設計の名建築の引き手です。 左:木瓜型の渋い銀引き手 地袋ふすまは「卍に梅鉢」の絹地を使って控えめ 右:京唐紙(鳥の子に宝相華の型押し)に赤銅の丸に、底は「渦(右巴)」の...
夏障子を求めて1>> 夏障子を求めて2>> 京都簾戸探訪 2016年初頭の「京都簾戸探訪」では、大津の簾屋さん、京都の古建具屋さんと簾屋さん三軒を巡りました。 古建具屋さんでは、古建具のコレクションの...
京都洛東の普通の町家の、ちょっとわびた板塀。紅葉や紫蘭との呼吸がいいですね。 牆【ショウ】とは、 かき土や石でつくった垣根。土塀のこと。日本建築文化の脇役として注目してみました。 『日本門牆史話』岸熊...