御所市名柄の町並み
登録文化財になったら1>>
登録後の事実判明
登録文化財になってからも、いえ、そうなったからこそ、今までわからなかった家の歴史が少しずつわかってきます。登録文化財になるまでは話したこともない近所の人が何か知っていたり、記録をもっていたりすることで、登録候補の調査中にわからなかったこと、新しいこと、実は調査内容が違っていたりすることがわかります。
例えば、戦前の建物で数棟ある中でそれぞれの建設年代があやふやだったものが、とある記録で○○年に建ったんだ!、○○が建てたんだってわかることがありました。
建設年をざっくり昭和初期とまでしか特定できなかったものが、大正後期だったりするわけです。
といっても、登録原簿や文化庁の文化財データベースには「昭和初期」として記録されてしまっています。さてどうするか?
某文化財課担当者に聞いてみました。登録原簿の修正はできません。都道府県文化財課で預かりとします。指定文化財など次の手続きのあるときになら修正できます。とのことでした。
登録文化財へのフォロー
登録文化財は、文化財の専門家ばかりが膨大な時間とエネルギーを掛けて調査するとは限りません。価値は共有できるですが、個々の調査の精密さにはばらつきがあり、時には間違いや、上記のようにあとから事実が判明することが多々あります。
文化庁は柔軟に登録文化財を見守り、こうした経過に対応するべきではないでしょうか?
活用に際し、暗澹たる気持ちでご苦労されている登録文化財関係者を後方支援、いや先頭切ってフォローすべきではないでしょうか?
御所市名柄 民家本瓦葺きの煙出し