古文書調査おもしろ本

椿井文書―日本最大級の偽文書 (中公新書 (2584)) 新書 – 2020/3/17

中世の地図、失われた大伽藍や城の絵図、合戦に参陣した武将のリスト、家系図……。これらは貴重な史料であり、学校教材や市町村史にも活用されてきた。しかし、もしそれが後世の偽文書だったら? しかも、たった一人の人物によって創られたものだとしたら――。椿井政隆(一七七〇~一八三七)が創り、近畿一円に流布し、現在も影響を与え続ける数百点にも及ぶ偽文書。本書はその全貌に迫る衝撃の一冊である。

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書) 新書 – 2003/4/10
磯田 道史

国史研究史上、初めての発見! 「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家
計簿」が完全な姿で遺されていた。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、江戸時代史や
日本近代史の見直しを余儀なくされる驚きの連続。気鋭の研究者による意欲作。

 

元禄御畳奉行の日記 (上) (秋田文庫 (7-44)) 文庫 – 2008/7/10
横山 光輝 (著)

武芸も役目もそっちのけ、本当の元禄武士は酒と艶の浮世三昧だった…!? 尾張藩士・朝日文左衛門が書き残し、元禄時代の武士の日常生活を知る貴重な史料として名高い「鸚鵡籠中記(おうむろうちゅうき)」。これを小説家・神坂次郎が解説書「元禄御畳奉行の日記 尾張藩士の見た浮世」として広く紹介し、さらにそれを横山光輝が漫画化。なぜか現代語訳の刊行されていない貴重な古典の世界が、巨匠二人の手を経てあざやかに花開く!!