絵硝子奇譚(不思議な物語)

懐かしい風景にはわけがある。少しつたないタッチの「摺り絵」の和硝子が少し気になりました。

200307宝塚小浜宿和田家住宅戦前の絵硝子

宝塚市の小浜宿にある国登録有形文化財の和田家住宅(江戸中期)に残る戦前の絵硝子。手前から大堀川・武庫川超しに甲山【かぶとやま】をのぞむ高台に建つ和田家。手前に帆船や葦の原、中景に民家と樹木、そしてその向こうに「甲山」を描いたのであろうか。

実はこの画材・構図はあちこちで見かけます。山を描けば、そのご当地山をだれもが思い描くというカラクリなのか、スペシャルオーダーで忠実に描いたものなのかは不明である。

200307宝塚小浜宿和田家住宅戦前の型板硝子「あられ」
宝塚小浜宿 和田家住宅戦前の型板硝子「あられ」

地方の旅館なんかでよく見かけた彫りの深い「あられ」は厚みもある。

洋硝子

舞子木下家住宅のサンドブラスト(荒目と細か目)の技法でしょうか、この硝子の表情は、うってかわって洋風の粋が感じられます。

130916舞子木下家住宅のサンドブラストの硝子2

 

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