漢國神社 鎧蔵 蔵戸の金物
舟錠でしょうか、下部に緩く弧を描き、その縁取りに波や猪目が見えます。台座もふりふりしながら矩形を囲み、結び会う鐶を呼び出す出口は楕円の凹みです。 大きな観音開きの土戸をほどよい距離で引いて見るので丁度...
舟錠でしょうか、下部に緩く弧を描き、その縁取りに波や猪目が見えます。台座もふりふりしながら矩形を囲み、結び会う鐶を呼び出す出口は楕円の凹みです。 大きな観音開きの土戸をほどよい距離で引いて見るので丁度...
和風住宅の華のひとつが襖の引き手です。 京都河道屋客間の引き手です。外輪の花弁底には五郎三(にびた朱色)で「座」付きです。引き手の底板にはダリアのような菊花が陽刻され華やかです。 兵庫県川西市の旧平安...
焼杉板・桧節板と石積み(左:大和八木・多様な花崗岩、右:醍醐町は飛鳥石か) 焼杉板・桧節板の足下には石積みをみることができます。地場の木材と地域岩の組成がそこにはあらわれています。 大和八木の町家に使...
図は軒下で商うミセの様子(西国三十三所名所図絵 西8-35長谷寺より半里西にある黒崎村の饅頭屋)。こうした物売り台・棚が町家のおもてに固定されてばったり床几(上げ下げ・折りたたみ式)になる。(現在の奈...
京都北裏白川のほとりにある「並河靖之七宝記念館」(2001年、登録文化財) 七宝作家並河靖之の自邸です。明治26年築の表屋造で、表側はせがいの軒に虫籠窓、名栗の駒寄せといった伝統的な京町家の構えを...
京都東山にかつてあった村野藤吾設計の名建築の引き手です。 左:木瓜型の渋い銀引き手 地袋ふすまは「卍に梅鉢」の絹地を使って控えめ 右:京唐紙(鳥の子に宝相華の型押し)に赤銅の丸に、底は「渦(右巴)」の...
四天王寺元三大師堂 桟唐戸のサル(落とし) 蝉のつまみ 扉の戸締まりのための金具の紹介です。 四天王寺元三大師堂【がんざんだいしどう】 江戸前期、元和9(1623)年、桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造...
春日大社摂社若宮神社細殿及び神楽殿の北面扉の釘隠です。左が2011年、右が2015年の写真です。ぴっかぴっかになった四葉。 惜しい補修の例でしょうか?それとも息長く保全するための方法でしょうか? ...
和風金物のはじまり 日本建築における最初の金物といえば、木造の補強材である釘ではないでしょうか。 日本が誇る木造建築のすぐれたものは釘一本使っていないといわれたりしますが、実際は奈良時代以前の金属の加...
奈良今西家の扉の八双金物。りんとした輝き、鉄金具の美しさ、なめらかさがあふれています。 今西家書院は、近世は室町中期(1393-1466頃)の建物で、入母屋造、軒唐破風付、檜皮及び桟瓦葺。 同じ奈...