漢國神社 鎧蔵 蔵戸の金物

2308718漢国神社経蔵土蔵土戸の金物

舟錠でしょうか、下部に緩く弧を描き、その縁取りに波や猪目が見えます。台座もふりふりしながら矩形を囲み、結び会う鐶を呼び出す出口は楕円の凹みです。

大きな観音開きの土戸をほどよい距離で引いて見るので丁度よい「大きさ振り」を考えた錠前意匠です。

この鎧蔵には奈良市指定文化財の「茶糸威胴丸具足」がかつて納められていたそうです。それは徳川家康が慶長19年に参詣し奉納したと伝えられています。

230718漢國神社 鎧蔵

230718奈良漢國神社本殿階ささらの絵紋 

本殿への階・きざはしのささら 彫刻と彩色には呪術的な気配も。

230718奈良市漢國神社 拝殿の拝み部分の錺金物

拝殿も隅々に心を配った意匠が施されていて、在神。
正面の拝み部分の錺は懸魚の縁取りまでに及んでいる