本当の京町家を識る本

京の町家 – 1992/8/1
杉本 秀太郎 (著), 西川 孟 淡交社 
重要文化財の京町家杉本家住宅の家人自ら、京都の町家がどうであったかを語る秀逸な本。大型本ならではの価値ある写真が、昭和の京都を写していて今さらながら勉強になりました。

「京町家カルテ」が解く 京都人が知らない京町家の世界 – 2019/9/27
京都市景観・まちづくりセンター (著), 大場 修 (編集)

私たちが思っているほど古風なものではない京町家。外材も多用して集住する都市空間でどう建てられたか?目からウロコばかりで京都にある伝統町屋を再勉強できました。

京の町家 (SD選書 59)  – 1971/8/1
島村 昇 (著)

京町家ガイドブックのルーツです。多くのことが語り尽くされています。一読の価値あります。

京都民家のこころ

京都 民家のこころ

錏葺きや箱段など京都独特の建築文化に今から50年前の京都にタイムスリップして見ることができる名文と白黒写真の世界。京都も遠くなりにけり。古書店で探してみてください。

朝日新聞京都支局 編、淡交社出版 刊行年1973

昭和48年5月 朝日新聞京都支局長 吉野賢二

京都の町なかに身をおいてみると、東京、大阪とまではいかないにしても、この都の変貌のあわただしさには驚くほかありません。

この調子でゆくと、京都らしさは10年たたぬうちに、名実ともに消え失せてしまうのではないか、いまのうちに京都のよさを、なかでも民家に伝えられた先人の心の遺産を取りあげて、まず人々に訴えようー「民家のこころ」は、支局員たちのこんな思いから企画され、45年10月から47年12月まで、朝日新聞京都版に合計115回連載されました。

対象になる民家を詩人相馬大、民家研究家橋本帰一のお二人に選んでもらい、京都支局のカメラマンが撮影した写真をもとに、お二人に解説をまじえた随想をお願いしました。

相馬さんは詩作のかたわら日本文学を研究、「平家物語の風土」などの著作があり、橋本さんは大正・昭和にかけての日本.画壇の重鎮橋本間雪の孫として「白沙村荘」の経営にあたりながら、民家の研究に打ち込んでおられるのはご存知の通りです。

目次から:馬乗り、源氏塀、角屋、笹葺き、すえぶろ、ほいろの窓、エビラ、龍土水、カンド・・・・